高齢者施設の真実,理想と現実

社会問題

高齢者施設とはどのような形態がある

・説明しなくても想像はできると思うますが始まりなので簡単に説明させて下さい。高齢者が身体的、精神的になにかの問題を抱えたときに利用する施設を指します。なにか問題を抱えると、要支援1~2、要介護1~5の中から数字がつけられます。その度合いによってケアマネージャーが本人の希望に寄り添えるように計画を一緒に作っていきます。その時に利用する施設が高齢者施設となります。利用者の状態により、日中だけ利用するサービス、お泊まりサービス、利用者の家に訪問してサービスを提供する、リハビリに特化したサービスと高齢者施設には様々な形態があります。

高齢者施設で経験した夜勤中の闇

夜勤中、休憩時間がない

・介護職の夜勤と言えば大抵は17時間、18時間拘束されます。一般の職の方が聞くと大変驚かれると思います。ですが介護職で正社員として働くと避けることはできないのが夜勤だ。多くの介護職の方々は経験したことがあると思いますが夜勤に休憩時間をもらえないことがある。これにはいくつかの原因があります。

1,人手不足:デイサービス以外の形態は24時間体制を稼働しています。この中にいくつかの勤務時間を設定しています。代表的なものは早出、日勤、遅出、夜勤と分かれていますがもちろん日勤と夜勤しかないところやもっと細かくシフト管理している施設も存在しています。人手不足の中、公休、有給、病欠、育休、産休など従業員の権利があり、営業している以上これらを守る必要があります。これらの歯車が狂うとブラック企業となり人手不足が加速していきます。

2,会社の営業スタイル:最初から休憩時間を取らせるつもりもない営業スタイルがある。私も1度施設に注意したことがある。17時間休憩もなく働く事はもちろん違法だったからである。その時の施設の上のいいわけは「夜勤中ずっと動き回っているわけではないだろう。止まっているときもあるのでその時間を休憩時間としてカウントしているとのことだ」

3,中間管理職が作ったシステム:施設の設立時に中間管理職が夜間の休憩時間を取得できないシステムを作って自分の評価を上げ、施設の上にのし上がっていることがある。

休憩時間のとれないときの対応方法

・やめることのできる状況ならすぐやめる事を検討した方がいいでしょう。その施設、会社で気に入られているのであれば何かしらの優遇を受ける事ができる可能性はあるが、気に入られていないのあればすぐにさりましょう。施設、会社も人と同じです。汚いことをするやつはその矛先が自分に向くこともあるからです。

・証拠をとって定期的に会社に請求する。おすすめできませんがこのような方法もあります。お金に関わる事は民事事件になるので時効をさせないためにも定期的に請求する必要があります。証拠を集めて弁護士に相談しましょう。その前に会社の就業規則の原本を確認して下さい。理由は嫌がらせを避けるためです。会社や施設にお金の話をすると必ず嫌がせに合います。各方面から攻めてくるでしょう。

従業員のやる気がでない

・介護士の仕事はおむつ交換、食事等の日常的な世話だけでなく緊急対応があったり、利用者の状態を記事にして記録したり、イベントの為の計画立案、準備、会議の資料作成等の事務作業をこなす必要があります。そんな中休憩時間がなかったらどうでしょうか?従業員のやる気がなくなるは自然の摂理というものです。従業員のやる気の出る基準は、仕事内容、職場の雰囲気だけではありません。どちらかというとお金と待遇が多くを占めているでしょう。法人、会社のスタイルにもよりますが、多くの福祉業界が昇級率がすすめの涙ほどだったり、サービス残業を強いられているいます。給料が多かったら我慢できる事もありますが大抵は薄給です。従業員の配置基準を知っていますか?利用者4人に対して1人の4:1の配置基準を設けています。これを見て楽勝だと思うでしょう。でも実際夜勤中は1人で20人の世話をしたりします。しかもその20人は何かしらのリスクを抱えています。ここに感染症が加わります。

従業員のやる気がでないとどのような状況を生むのか

・代表的な例で言うと、従業員が寝ます。プライベートのように仕事の時間を自分の時間に使用します。利用者一人、一人に必要な支援ができなくなり最低限の支援になります。

更に状況を悪化させたコロナ

政府の対応が介護士のやる気を低下させた

・コロナが流行り始めたころの話です。知っている方もいると思いますが看護職に特別給料が支払われました。ではその頃介護士はどうしていたのか、コロナに感染した利用者を病院に受け入れてもらえずに自分たちの施設で低賃金のまま仕事量が何倍にも増えて、感染しながら働いていたのです。介護士も看護師と同じくらい感染者に濃厚接触しています。あのニュースが流れた後の介護士のメンタルは相当やられたに違いありません。

今でもコロナに悩まされている福祉施設

・最近では外でマスクを使用しているのは高齢者か、一部の外国人ぐらいでしょう。デパート、コンビニでは手指消毒アルコールをしている人もめずらしい状況になっています。そんな中、福祉施設ではまだ感染対策を行っています。マスクは強制されて、感染者対応をド丁寧に行っています。個人的にはもうよくね?と思っていますが、感染が施設内に蔓延したときの大変さをしっているからその前に防ぎたいのでしょう。感染者が増えると従業員が出勤できなくなり施設も損害を被るからしかたないのですが。

コロナ、実は従業員は大して気にしていなかった

・コロナが流行っていること。自粛、密など自由を制限されるワードが沢山飛び交いました。私は元々プライベートで仕事はの人間と関わることはなかったのだが、従業員同士は蔓延中に飲み会を開いたり、遊びに行っていたりする会話を聞いていた。蔓延しても因果関係がわからない結局なにが正しいのかはわからないのだ。