高齢者施設で働く!!ここが大変、理想と現実!!

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高齢者施設、働く前の心配事

筆者が福祉業界に入ったきっかけ

●高齢者施設で働く。と決意したものの心配だ!と思う方はたくさんいることでしょう。筆者もそのうちの一人で介護老人ホームで働く前は工場や現場仕事がメインで、正社員で業務に従事するまではアルバイトやフリーターでの小遣い稼ぎしかしてこなかった。毎日、毎日、昼も夜も遊ぶことばかり考えていた。もちろん酒、ギャンブル、女、欲という欲に溺れる生活をしていた。そんなある日真夜中に行った音楽クラブで一人の女性とクラブの中でくっつくことになり、電話番号を交換し翌日その女性と遊びいった事がきっかけだった。そう、その女性との出会いが今の私の姿を生み出したきっかけである。この女性と出会わなければ今の私はなくもちろん勉強もしてこなかったことだろう。福祉業界に入るきっかけとなった。

福祉業界で働く前の心構え

●この話の冒頭でもお話ししたように高齢者施設で働くことに不安を抱えている方はたくさんいるでしょう。筆者が働く前に不安に感じた事について紹介します。

1、おむつ等の下の世話ーーー現在も下の世話については正直抵抗が残る。慣れてしまえばなんとかなると思っているが匂いと、なんとも言わない雰囲気はいつまでたっても慣れることはできない行為です。

2,パシリになるーーー身体の自由がきかない利用者に対しては抵抗はないが、たまに勘違いされ何でも屋さんになることは避けることはできない。自分はお客様だからとの考えを持っている方は少なからず存在する。そこを割り切って仕事に専念するようにしなければならない。

3,女性の多い職場ーーー男性ばかりの職場、職業に就いていた方は働き始めてビックリする事が多いはず、施設内では女性の比率の方が男性の比率より多くなるため、職場での関係をよく保つためには自分の彼女のつもりでなんでもやってあげる覚悟が必要になってくる。

4,子ども家庭の理解ーーーこの職業には一人親で子供を育てている従業員が多く存在している。子供が小さいうちはこちらのシフトがシフト通りにいかない可能性があるため急な予定変更が出てくるでしょう。

5、夜勤の就業時間が長いーーー福祉、医療特有のものなのだが、夜勤の拘束時間が17時間程度と長丁場になることがある。これに加えて職場内の特別な事故などあるともっと長いこと拘束されるでしょう。

6、理解できないイベントがあるーーー日本には一年を通してたくさんのイベントが存在する。例えば、節分では従業員が鬼の服をきて利用者に豆をまいてもらう。とこのようなイベントが存在する。これを自分が出勤しているときに実施できればいいが、勤務調整が難しいときもあるため無償でイベントに参加しなければならない時もある。もちろんの事だが会社側も従業員にお金を出してまでのイベントの実施を望んではいない。福祉特有のボランティア活動が存在する。

7、休憩時間ーーー夜勤は一人で現場を任されていることがある。夜勤の休憩時間は取得できないような勤務態勢になっていることもある。その分をしっかりお金に還元してくれたり、休憩回しの人材を確保してくれている会社も存在するが、自由に休憩時間を仕事中に確保しろと言うブラックな会社も多く存在している。

8、特別なトラブルはあるーーー高齢者相手の職業なので、事故や不幸な出来事は避けて通ることはできない。不安に感じている方も多いことでしょう。あらかじめ普段から先輩や上司に相談して対処法をきいておいたり、研修などに参加して不安と解消する。そして経験を重ねれば対処法もわかってくる。施設形態の場合、看護師常駐している事もあるため看護師がいる場合は安心感がある。

9、給料は少ないーーー結論から言うと施設によります。筆者が最初に言った職場はものすごく給料が低く基本給は12万から始まった。ここから、残業代、手当、補助金で増えていく仕組みだ。面接時、採用時にしっかり確認しておく必要がある。介護施設はボーナスは比較的に安定しているから年収で考える事がいいでしょう。

10、有給は取得できるーーー100%取得することはむずかしいでしょう。役職につくまでは取得する事もできるでしょうが、役職につくと休んだ従業員の穴埋めをしなくてはいけない。一人親家庭が多いため家庭の事情での急な休みが出てくるでしょう。あとは、その部分についての上司の力量次第でその施設の状態は変化します。ですがこれからは人手不足がより顕著になるので対応がしきれない事もあるのではないでしょうか?

11,業務内容が多岐にわたるーーー介護といわば人のお世話をする仕事です。人のお世話と言えば、家事はつきもので洗濯、掃除、食器洗い等の身の世話からその時の出来事を記録する為の記事や会議等の資料の作成まで幅広く業務をこなす必要がある。

●高齢者施設では慢性人手不足の状況が続いている。それに加えて、これらの状況は更に加速していき、深刻な状態に陥る施設がでてくるでしょう。早期の解決策としては業務内容の縮小、規模を縮小して対応する事ではないでしょうか?政府がピンポイント給料アップと言っていることも納得できます。

ポジティブな面から老人施設を観る

●これまではネガティブな点について綴ってきましたがもちろん悪いことばかりではありません。

1、従業員の面倒見がいいーーー普段から他人のお世話をしているためよく細かいところまで気付き面倒をみてくれるようになる。

2、冷暖房完備ーーー高齢者には温度変化は重大なリスクにつながるため、施設内は大体一定の温度に調節されていることが多い。

3、高齢者がやさしいーーーたまに変わった高齢者も存在するが、基本やさしい方が多く困っていると気にかけてくれたり手伝ってくれたりする。これが疲れているときはすごくうれしいし助かる。

4、業務の調整が自分でできるーーーこれがものすごくありがたい。例えば、昨日よく休めなかった身体がおもだるいときは誰にでもあるでしょう。例えば、配達の仕事ではお客様に荷物を届ける日が決められているため無理をしなくてはいけなくなります。この仕事は完結型ではないためベテランになると上手に調整ができるようになります。

5、シフト制ーーーこのような働き方が嫌いな方もいると思いますが、休日の混雑を避けることができます。

6、自分の生活の役に立つーーーこの仕事の業務内容は多岐にわたるため、色んな癖が身につきます。男性でも働くだけで主夫になります。

7、仕事中に違うことができるーーー少しグレーな所もありますが、ずっと動いているわけではありません。働いてみると多くの職員が仕事の空いた時間に違うことをしている姿を見るようになります。想像がつきにくいと思いますが、夜勤では状況次第で多くの自由時間が生まれることがあります。この自由時間を利用して勉強したり、何か作ったりできるようになります。もちろん自分の担当業務を完璧にこなしての事ですが……私もこの時間を利用して介護支援専門員の資格取得や英語を学びました。

8、リストラされないーーー多少大きな法人に勤めることができればリストラはほとんどありません。筆者の勤めていた職場に仕事中に寝る職員や施設内でたばこを吸う職員がいましたがバレてもリストラにも転勤にもなっていません。

9、転職、就職が簡単ーーーこの職種で驚いたことは、未経験の50代からでも正社員として雇ってもらうことができると言うことでしょう。簡単とは言葉がよくないのですが、筆者もものすごい経歴をもっています。常に周りからも心配されていましたが正社員として雇ってもらい成長させてもらいました。たぶん筆者が雇ってもらえるのであればどのような人でも受け入れてもらえると思います。

(^^)この記事では、介護施設で正社員として10年近く勤めてきての経験を元に綴っています。筆者の感想はこの業界に入って本当によかった。福祉業界は何もできなかった自分を育ててくれた業界です。筆者の福祉になってくれました。もしヤンチャをしてきて今までまともに働いたことなく不安な方、引きこもっていて働く自信がない方等、正社員としての道を諦めずに歩んで下さい。きっと暖かくむかえてくれます。

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